なぜ、トランプのスート（マーク）は「♠♦♣♥」ばかりなのだろう？
戦国時代、南蛮船によって現在のトランプに近いカルタが日本に入ってきていました（天正カルタ）。江戸時代に賭博が禁止され、現在の歌詠みカルタや花札などに姿を変え、明治期に入ってきた現在のトランプが広く普及しています。

もし、形を変える必然性が働かなければ、構造は大きく変えずに、文化や精神性を取り入れていったのではないか？

そう考え、「今の時代の和のトランプ」として表現しました。

カードには、和の世界観と調和する因州和紙を用いました。表面の質感がデザインを引き立て、繊細で心地良い手触りが独自性を引き立てます。

箱には、檜（ひのき）の特注の枡箱を使用し、独自の世界感を醸成しています。